「二年間の休暇」 | ||||
【2009/06/09 09:38】 | ||||
15人の少年がどうやって無人島で暮らしたのか。
十五少年漂流記という題名で知られる、ヴェルヌの作品です。 寄宿学校に通う15人の少年たちが、 6週間の休暇に出かけるときに、事件はおきたのです。 少年たちだけしか乗っていないのに、船は沖にでてしまったのです。 そして、嵐にあい、船はどんどん流され、半壊状態で漂着します。 そこは、大陸なのか島なのか、まずそれを調べることから始まります。 食事は?寝る場所は?さまざまな問題があります。 そこで15人の少年たちは、協力しあって問題を解決していきます。 その綿密な内容には、脱帽です。 厳しい冬を越すための準備など、本当に体験したように語られています。 少年たちは、ほとんどはイギリス人で、 正義感の強いフランス人の兄弟と、 几帳面なアメリカ人一人と見習い水夫の15人です。 フランス人の兄ブリアンとイギリス人のドニファンは、常に対立します。 もっとも、ドニファンが一方的に思いこんでいるのですが、 この二人の対立と和解が大きな軸となっています。 これは、当時のイギリスとフランスの様子を表しているとも言われています。 少年たちは、とても個性豊かで、 手先の器用なバクスター・・・洞窟に窓を作ったりします。 動物を飼いならすサービス・・・おかげで牛乳を手に入れることができます。 などなど、この少年たちと同世代の子どもたちに読んで欲しい本です。
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