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「積みすぎた箱舟」
 
 
【2009/01/09 09:58】
 
 
ノアがカメルーンで見つけた動物を乗せたら、
きっと積みすぎになるだろうね。
積みすぎた箱舟 (福音館文庫 ノンフィクション)積みすぎた箱舟 (福音館文庫 ノンフィクション)
ジェラルド・ダレル セイバイン・バウアー

福音館書店 2006-09-15
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カメルーンに、野生動物採集に出かけた青年の記録です。

1950年代まだまだ自然保護が理解されない時代、

作者のジェラルド・ダレルは、動物園のための動物採取へ出かけます。

ジャングルですので、それはもう生きたこちちのしない危険な旅を
想像しがちですが、
「一日20回も危険にさらされる旅などないし・・」本人談

ある程度の危険は覚悟のうえらしいですが、
それにしても、毒へびだろうと、獰猛な動物だろうと、もろともせず、
(友人のジョンは、いやがっていましたが)
果敢に、アタックする心意気は、すごいです。

最初のうちは、現地のハンターと出かけ自分で捕まえたりしていましたが、
だんだん、捕まえた動物の世話(食事や小屋のそうじ)に忙しくなります。

地元で、動物を買い取ってくれる外国人がいるらしいという話で、
どんどん動物を持ってくる人がやってきます。

一日のほとんどが動物たちの世話なのですが、
そんな中でも、動物たちとの出会い、現地の人や友人とのやり取りなど、
ユーモアをまじえ、淡々と語っています。

動物との出会いは、本人が一番熱望していることで、
読んでいてもわくわくするシーンです。
文章を読んでいったいどんな動物なんだろうと想像します。
カメルーンの動物は、日ごろ目にしない動物が多いので、挿絵がとても役に立ちます。

その中でも、作者が一番欲しかった動物。
”アンワンティボ”
写真が見てみたいとネットで探してたら、
~ジェラルド・ダレルの世界~というサイトに、
雑記 その14の、こちらをクリックすると
たくさんの写真とリンクしています。かわいいです。

そのほかにも、魅力的なヒヒの話や、人間的なチンパンジーの話などがあります。

その後、作者は、絶滅危惧種の繁殖に力をそそぐようになります。

ほかに類をみない、魅力的な本です。


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