家庭文庫をやっています。ぶんこにある絵本・児童書の紹介ブログです。
 
 
 
 
「ほしになったりゅうのきば」
 
 
【2012/01/05 12:48】
 
 
2012年は、たつ年ですね。

年の初めは、この一冊から。
ほしになったりゅうのきば―中国民話ほしになったりゅうのきば―中国民話
君島 久子 赤羽 末吉

福音館書店 1976-01
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二匹の兄弟龍が、些細なことで、けんかをはじめ、

 北から、南へと、暴れまわり、とうとう天がさけてしまいます。

そして、人々の上に、たたきつけるような雨が降り続けるのです。

 
 石から、出来てた赤ん坊を

子どものいなかった老夫婦が育てることにしました。

   そして、名前を、サン(英雄)と名づけました。

大きくなったサンは、龍が作った天の裂け目を

         繕うには、どうしたらよいのか、

 ライロン山のひげの老人をたずねることにしました。

それは、遠い道のりでした。



老人から、クマ王の三人娘の誰かを、嫁にもらい繕ってもらえと言われます。

クマ王の娘は、鹿に乗った姫、牛に乗った姫とあらわれますが、

  どちらの姫も天をつくろってくれそうにありません。

 そうして、現れたのが、羊に乗った姫でした。

サンは、その白姫といっしょに天を繕いにでかけるのです。

天を繕うには、さらに苦労があります・・・


雄大な、中国の広さを感じさせる絵本です。

                    
この絵本は、1963年に初版されたときは、縦長のこどものともシリーズと同じサイズでした。
1975年までその形でしたが、1976年に横長の大型で出版しました。
当時横長にすることはきわめてめずらしいことで、画期的なことだったようです。
そして、「スーホーの白い馬」が大ヒットし、
続けてこの「ほしになったりゅうのきば」を出版したようです。

絵本は、大きいほうが、見やすく特にこういう雄大な話は、
スーホーのように広さを感じられていいのですが、
あまりにも斬新に省略しすぎて、子どもには不親切な絵になった
ページもあります。

例えば、ひげ老人のひげは、とても長いのですが、
新版では、頭は、右ページにあり、途中からのひげは、左ページにあります。
大人は、わかっても、子どもには、すぐにそれが、
繋がっているとは、認識できないと思います。

旧版では、1ページに、長いひげを表しています。

旧版は、いかにもさらさらと描かれてますが、
言いたいことが前面にでてきて、ごつごつとした昔話の雰囲気が伝わってきます。

新版も、丁寧に描かれていて魅力的です。

あとは、各々のお好みですね。
旧版を見る機会があったら、ぜひ、比べてみてください。

P9220052.jpg


2006.9.22修正・追加

2011.1.5 訂正
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この記事に対するコメント
 
 

LACIさん、お久しぶりです!
この装丁をみて、あら?っと思いました。
手持ちは非常に古くて、横の版ではなく普通の縦長の本です。
紙も艶消しの少し雰囲気のある黒を基調にした渋め…e-121

赤羽末吉さんの描く童画が好きです。
この本も、力強い絵が印象的。
私も、雨風が激しい日には、この竜をたまに思い出しますe-16
【2006/09/20 08:09】 URL | RENE #MDo56pwE [ 編集]


も・もしかして、貴重な絵本をお持ちですねv-405
くわしくは、また記事で書きますが、
アップしている絵本は、その縦長の絵本を作ったあとに、
スーホーの白い馬と同じサイズで作り直したものです。
その絵本ぜひ大切にされてくださいi-176
【2006/09/21 21:02】 URL | LACI #- [ 編集]


そうでしたかぁ…知りませんでした。
スーホの白い馬も、手持ちは同じく古いモノですが、こちらは改訂版の横長です。
スーホの秘話は、松居直さんの「絵本のよろこび」で読んで知っていましたが、同時期だったんですねぇ。
また、その辺のこと是非記事で紹介ください。
楽しみにしていますe-122
【2006/09/22 00:19】 URL | RENE #MDo56pwE [ 編集]

 
 
 
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