家庭文庫をやっています。ぶんこにある絵本・児童書の紹介ブログです。
 
 
 
 
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「ゆびぬきの夏」
 
 
【2013/02/21 11:41】
 
 
絶版になっていた本が、新訳で復刊しました。
アメリカの農場に暮らす少女の楽しいお話です。

「指ぬきの夏」 エリザベス・エンライト作/絵 岩波少年文庫
指ぬきの夏 (岩波少年文庫)指ぬきの夏 (岩波少年文庫)
エリザベス・エンライト

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ガーネットは、ある日、川で、銀の指ぬきをみつけます。

その日から、いろいろなことがおこります。

それも、いいことばかりなのです。

指ぬきは、いいことがあるしるしなのです。

ガーネットになって、のびのびと読める本です。


小学校5・6年生におすすめです。
同年齢が気になる世代なので。
そして、夏に読むのがおすすめです。

同じ作者の本で、「土曜日はお楽しみ」という本があります。
紹介文は、こちら→


土曜日はお楽しみ (岩波少年文庫)土曜日はお楽しみ (岩波少年文庫)
エリザベス・エンライト

岩波書店 2010-12-17
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以前は、ベネッセから「ゆびぬきの夏」という題で、出版されてましたが、

絶版になり、もう手に入らないかと思われていましたが、

岩波少年文庫から、新訳で「指ぬきの夏」として発売されました。

とても、うれしいことです。


訳を読み比べてみたのですが、

それぞれ訳者の個性が出ていて、両方いいです。

新訳のほうが、言葉をよりやさしく表現している感じがします。


ここからは、一般の翻訳本に対しての感想です。

文章がやさしいというのは、子供向けにということで
そのことがいい場合もあり、悪い場合ありです。


最近の児童書にはありがちな、
よりわかりやすく、より簡単にという風潮でしょうか。

むずかしい言葉を使うと、子どもたちが読まないと思うのでしょうか。

味わいや、深さは、多少意味がわからなくても伝わるのではないでしょうか。


代える必要のない訳は、代えずにできないのかな。

出版社の垣根を越えて、いい訳は残していく方向でできないものかと、

今まで見てきた絵本や、児童書の中で、そう感じたものがありました。

誰のための本なのか、その行いは、誠意あるものなのか。

売るためのの発想から、質の良い本を子どもたちに届ける体制へ。

良い絵本を残していく使命を果たして欲しいものです。

2011.8.21の記事に加筆
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ペチューニアのクリスマス
 
 
【2013/02/16 09:25】
 
 
ペチューニアファンには、必須。
でも、ちょっと・・
ペチューニアのクリスマスペチューニアのクリスマス
作・絵:ロジャー・デュポワザン 訳:伏見 操

復刊ドットコム 2012-11-09
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絶版だった絵本が出版されて、喜んでいたのですが、
そのままの出版であればよかったのに、
手を加えられたことをどう受け止めるか、
複数の方で、見てみました。

大きく違うのは、翻訳が変わったこと、白黒の場面に色がついたこと。

表紙も、ちょっと手を加えられたこと。


物語は、がちょうのペチューニアがすてきなオスがちょうにあったことから始まります。

そのオスがちょうは、クリスマスに食べるために小屋に入れられていました。
彼のことが大好きになったペチューニアは、小屋から出す方法を考えます。

ペチューニアが考えた方法は、ドラゴンにばけて、えさをやりに来た農家のおかみさんを脅かして、
鍵が開いているうちに逃がす算段です。

この計画は、結局失敗に終わるのですが、めげずに次の方法を考えるペチューニアです。

そして、最後は、最高のハッピーエンドが待っているというお話です。



一番気になったのが、
この最初の脅かす場面なのですが、ペチューニアがせっせとドラゴンのお化粧をして、
きつねも驚いて逃げ出すほど、こわいメイクになります。

原書では、白黒なので、いったいどんな色使いなんだろうかと想像が膨らみます。
だから、次のページが楽しみになります。
そうして、ページを開いたら、
大迫力のペチューニアが迫ってくる、という展開なのですが、

非常に残念なことに、新版では、白黒のページがありません。
なので、化粧をしているところで、すでに色使いがばれています。

色を使っているので、色がついたほうがいいと考えられたのでしょうか。

そして、さらに残念なことに、大迫力のペチューニアが新版では、一回り小さくなっていることです。

画面から、はみ出ているはずの羽が書き足されているし、バランスをとるためか、
画面したのほうに白い空間があります。

数センチの違いですが、印象はかなり違います。


作者の思いが削られている気がします。



翻訳は、少々大人っぽい語りで、文章が長いです。
旧版のすっきりとした短い文章でもしっかり伝わるところと印象が違います。

翻訳も、個性なので、多少の違いはしょうがないかなとは思いますが、
どちらが受け取りやすいか、比べるとよくわかります。

さきほどの絵にしても、旧版と比べなければ、わからなかった(気がつかない)ことです。



なにがいいたいかと言えば、絵本の作品としての内容はとても良い絵本ですので、
一度手に取って見て、ご自分で判断して欲しいなと思っています。


特に「がちょうのペチューニア」の一連のシリーズが好きな方は、独身だったペチューニアが、次の絵本では、結婚して子どももいる状態になっているのが、不思議だったと思います。その大切な結婚のお話が描かれているこの絵本は、欲しくなると思います。


   子どもたちが、どう受け取るのか。そこが一番知りたい。


やっぱり、翻訳絵本は、原書にいかに近づけるか、作者の思いをどれだけ汲み取れるか、
そこに一番、気を使って欲しい。

新版の表紙の絵に、輪飾りが書き加えられているのですが、
ペチューニアだけでは、手に取らないと思われたのでしょうか。
実際そうかも知れませんが、作者デュボアザンの他の絵本に見慣れていると、
この表紙は奇異に感じます。


もっと、絵本の力を信じて欲しい。
手に取る人の力を信じて欲しい。


ということで、今回ばかりは、おすすめしたいでも・・
なので、手に取られた方の判断におまかせします。

もし、次回出版されるなら、
ぜひとも、最初の形に戻して欲しい。
そう願わずにはいられません。

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みんなのベロニカ
 
 
【2013/02/01 10:32】
 
 
新しい環境に入るときは、不安になるもの・・。
そんなとき、この絵本を読んでみてください
みんなのベロニカみんなのベロニカ
ロジャー デュボアザン Roger Duvoisin

童話館出版 1997-06
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動物の物語を得意とする作家ロジャー・デュボアザンの作品です。

ベロニカが、初めて農場にやってきた頃のお話です。

ペロニカは、この農場を大変気に入りましたが、農場にいた動物たちは、
どうもこの新しく来た仲間をいまいち、受け入れられません。

挨拶もしてもらえないベロニカは、だんだん元気がなくなり、家から出てこなくなります。

そのことに気がついた動物たちが、少しずつベロニカと接するようになり、
ベロニカも元気を取り戻すというお話です。



挨拶をしてもらえなかったベロニカが、さっきまですてきだと思っていた池や、草が、
ちっともよく見えなくなったりする気持ちは、よくわかります。

ベロニカの不満げな、イライラしたような表情で、よく伝わります。

その次の、池に入った目から上だけの絵、1ページの下のほうに、
無表情、無気力なベロニカ。

仲間はずれになり、家に閉じこもる姿は、他人事(かば事)とは思えないのでしょう、
学校の読み聞かせで、聞いている子どもたちが真剣になっている様子が、伝わってきました。

でも、大丈夫、この絵本は、ちゃんとハッピーエンドになる安心感があります。
初めて場所で、多かれ少なかれ経験する新参者の気持ち。
ちゃんと受け入れられるということを、ベロニカが身をもって教えてくれてます。


登場する動物たちは、デュボアザンでは、おなじみの動物たちばかりで、

「がちょうのペチューニア」シリーズを読むと分かります。

ベロニカシリーズは、全部で5冊ありました。

佑学社から、出版されていましたが、出版社がなくなったため、

このシリーズも、絶版となってしまいました。

その後、「みんなのベロニカ」のみ、童話館出版から再販されました。

シリーズには、

「ひとりぼっちのベロニカ」
「ベロニカはにんきもの」
「ベロニカとバースデープレゼント」
「かばのベロニカ」

が、あります。

かばのベロニカを読みましたが、ベロニカが町に出て、

一騒動起こすという、おもしろいお話です。

他の絵本も、ぜひ読んでみたいです。

「がちょうのペチューニア」シリーズや、「ごきげんなライオン」シリーズなど、

ほとんど、再販されてきているのに、

ベロニカシリーズだけ・・・さみしいですね。

復刊ドットコムに、リクエストしました。

興味を持った方、ぜひ、投票をお願いします。



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