家庭文庫をやっています。ぶんこにある絵本・児童書の紹介ブログです。
 
 
 
 
「ぼくはわにのクロッカス」
 
 
【2011/05/20 17:33】
 
 
表紙の絵が、このワニを性格をあらわしているような、

愛嬌のある顔です。
ぼくはワニのクロッカスぼくはワニのクロッカス
ロジャー デュボアザン Roger Duvoisin

童話館出版 1995-11
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ワニのクロッカスは、見た目とは違い、とてもおとなしい性格。

動物たちが、びっくりするといけないので、昼間は、木のうろの中で過ごします。

でも、お花が大好きなので、昼間に出たくてしょうがありません。

そんなワニをかわいそうに思った、あひるのバーサが協力してくれます。

バーサが農場の納屋にクロッカスを連れて行きますが、動物たちはびっくり。

農家の奥さんもびっくり。

このとき、クロッカスは、思いっきり笑顔であいさつしたのですが、

奥さんには、そうは、見えなかったようです。

そのあとの、クロッカスのがっかりした顔。ずーんって、感じです。

クロッカスは、なんとか奥さんと仲良くなりたいと思案します。

二人とも、お花が大好きなのです。

仲良くなれそうだと思いませんか。



昔話なら、ワニがアヒルをだまして・・という展開ですが、それを逆手にとった展開です。

徐々に、ワニのクロッカスを受け入れていく様子がすてきです。

私も大好きなお話です。




絵の色は、とてもカラフル。牛の色が赤や黄色だったり。

楽しげで、お話の雰囲気にあっています。

作家は、絵の内容により、タッチや技法を変えています。


作家のデュボアザン(または、デュボワザン)は、動物のお話を得意とする作家で他にもたくさん作品があります。

「ごきげんならいおん」「がちょうのペチューニア」「ちゃぼのバンダム」など

「しろいゆきあかるいゆき」紹介は、こちら→

「ペチューニアのだいりょこう」紹介はこちら→

また、作家の作品を多く出版していた祐学社は、何年か前に営業停止になり、

それらの絵本も絶版になっていましたが、今は、様々な出版社から、発売されています。

が、残念ながら、まだ復刊して欲しい絵本が、発売されていません。

早く、でないかな。

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「ヒマラヤのふえ」
 
 
【2011/05/15 10:01】
 
 
とっても素敵な独特な絵で、文章にぴったりです。
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壁画に描かれていそうな横顔の主人公たち。

物語は、老人を一晩泊めたお礼にもらった笛から始まります。

そこは、岩だらけの不毛の地でしたが、

笛を吹くことで、花が咲き始めます。


また、この笛の音を空にいる三ツ星たちも、気に入って聞きにきます。

ところが、夜明けとともに、帰らなければいけないのに、

笛の音にしばられて動けなくなった三ツ星たち。

困った三ツ星たちは、笛を吹いているラモルを蜂に変えてしまいます。

元の姿に戻したい妻は、どうすればよいのでしょう。


この絵本の絵とお話は、他に類を見ない独特な作品です。


また、この絵本に出てくる文字は、インドの公用語のヒンディー語です。

その文字が、この物語の雰囲気に一役買っています。

ヒンディー語の文字は、こちら→http://www.manduuka.net/urdu/bunpo/moji_h.htm


以前は、福音館出版から、発売されていましたが、

長く絶版が続き、残念に思っていましたが、

”木城えほんの郷”というところから、復刊されて、

とても、嬉しく思っています。

貴重な絵本なので、ずっと発売を続けて欲しいです。

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「かえでがおか農場のいちねん」
 
 
【2011/05/12 21:47】
 
 
4月に童話作家・詩人の岸田衿子さんがお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りします。

岸田さんが訳された絵本で好きな本が過去の記事で紹介してましたので、
もう一度載せます。

2009.11.13の紹介文です~

季節感をとても感じる絵本です。
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icon「かえでがおか農場のいちねん」 ブロベンセン作 きしだえりこ訳 ほるぷ出版

農場での一年の様子を楽しい絵と言葉で綴っています。

はじめに”いちねんのこと”というページから始まります。

”動物は、いちねんなんて知りません。

でも、季節のことは、よく知っています。”

その文章の通り、これから始まる一年を見てみると、

動物たちが季節をよく知っていることがわかります。

お話は、一月から始まります。

まだ、寒い季節ですが、ひつじは平気です。

それになぜか、馬も平気だそうです。

絵は、2ページにわたり、色々な動物が描かれています。

でもそれはごちゃごちゃしていなく、すっきりとわかりやすく、

時には、ユーモアもあり、動物も人も生き生きと描かれています。

農場に暮らしている作家ならではの、正確は動物の生態描写。

動物と暮らすことは、大変ではあるけれど、楽しみがたくさんあるということが、

文章や、絵からよく伝わります。

12月、動物たちが納屋で暮らすときになりました。

そして、”12月は、一年の終わりの月。さっさと寝る季節”

だそうで、絵本も静かに終わります。

表紙の12ヶ月の絵もすてきです。

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かえでがおか農場シリーズとして、

他に、「みみずくと3びきのこねこ」があります。
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iconブロベンセン作 きしだえりこ訳 ほるぷ出版

みみずくがとてもかわいいのですが、

人がみみずくを飼うことはできないのです。



シリーズではないですが、

にわとりと少女のお話で、かわいいお話になっています。。

「わたしのかわいいめんどり」
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娘がとても気に入っていた絵本です。

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「ゾウになった赤ちゃん」
 
 
【2011/05/10 12:01】
 
 
だんだんと難しい問題が出てきます、
  子どもたちは、どうやって解決するのでしょう。
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アーミーテージ一家のお話も、これで終わります。

終わってしまうのが、残念なほど、面白かったです。

次に、どんな人や物が現れるか、とても楽しみでした。

アーミーテージ家のマークとハリエットもだんだん大きくなってきます。
(年齢は、はっきりと書かれていませんが、話の内容から)

マークの音楽の先生で、ヨハンセン先生が何話かでてきます。

一話目のお話が、あっさりと終わっていたので、気になっていたら、

続けてでてきたので、ほっとしました。

残りのをお話は、とりあえず問題は解決するのですが、

あれは、なんだったのと気になるお話が多いです。

今までのお話の軽さがなく、ちょっと後引く重さがあります。

中でも、「銀の仮面」というお話は、仮面の魔力に怖さが残りました。

最後のお話「ゾウになった赤ちゃん」は、マークとハリエットの弟なのですが、

ゾウから、元に戻すのに、ドキドキの展開でした。


次から次へとあふれるてくる楽しいお話。作家は、どんな方なのでしょう。

「しずくの首飾り」のあとがきに、

子どもたちや、おいや、めいに、お話をきかせるために書いたとのこと。

喜ぶ子どもたちに、書いたから楽しい物語ができたのでしょうね。

誰かのために、というのは、強い力になります。

「おとなりさんは魔女」紹介はこちら→
 「ねむれなければ木にのぼれ」紹介は、こちら→




最後に、挿絵について、

挿絵を見ず、ご自分で想像しながら、読んだほうが、

よりエイキンの世界を楽しめます。

いくら子どもの読む本だからと言って、絵が幼すぎます。

もっと、想像の助けになる絵が欲しかったです。

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「ねむれなければ木にのぼれ」
 
 
【2011/05/01 10:00】
 
 
木に登ってしまったら、
   いつまでも、寝続けます、
でも、とても楽しい夢を見られるのです、あなたならどうします?
ねむれなければ木にのぼれ――アーミテージ一家のお話2 (岩波少年文庫)
ねむれなければ木にのぼれ――アーミテージ一家のお話2 (岩波少年文庫)ジョーン・エイキン 猪熊 葉子

岩波書店 2010-08-20
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「おとなりさんは、魔女」に続き、アーミーテージ一家のお話です。

今度のお話は、困った大人が多く出てきます。

ドールハウスを欲しがる大人とか、本気で兄弟げんかをする老人とか、
マルメロの木を欲しがるご婦人とか・・・。

そんな困った大人たちに、奮闘するのが、頼もしい子どもたちです。



作家は、この家族に次から次へと難題を持ちかけて、

子どもたちがそれを解決していく様子を楽しそうに描いています。


登場人物の一人もおろそかにしないで、あのお話で出てきた人が、

こっちのお話にもでてきている!

まるで、シリーズ物の映画のように、心憎い演出です。

なので、続けて読むと楽しいです。

「おとなりさんは魔女」紹介はこちら→
「ぞうになった赤ちゃん」紹介はこちら→

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