家庭文庫をやっています。ぶんこにある絵本・児童書の紹介ブログです。
 
 
 
 
「おとなりさんは魔女」
 
 
【2011/04/29 11:31】
 
 
普通の家庭に起こる様々な不思議。
おとなりさんは魔女――アーミテージ一家のお話1 (岩波少年文庫)おとなりさんは魔女――アーミテージ一家のお話1 (岩波少年文庫)
ジョーン・エイキン 河本 祥子

岩波書店 2010-06-17
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以前「とんでもない月曜日」という題で出版されていた、

アーミーテージ一家のお話が、3冊の本になって出版されました。

作家の遺言で、あちこちに散らばっていたこの一家のお話を

一冊の本にして欲しいという願いから、出版されたそうです。

エイキンがいかにこの一家のお話が、気に入っていたか読んでみるとよくわかります。



まず、「とんでもない月曜日」のことですが、

この一家には、月曜日は、普通でない様々なことが起こります。

以前の本には、なぜこんなことが起こるかは、説明されていませんでしたが、

「おとなりさんは魔女」に、「お話のはじまり」というお話が入っていて、

やっと、その理由がわかりました。

アーミーテージ夫妻の新婚旅行のとき、奥さんは、願いのかなう石を拾います。

奥さんの願ったことは、

「子どもたちに、たくさんおもしろくて、めったにないようなことが起こるといいわ」

だったのです、だんなさんに諭されて「じゃ、週に一日だけ、月曜日とか」ということで、

その願いがかなったのです。

そのほか、奥さんの願いは、すべてがかない、たくさんのお話になっています。



題名の「おとなりさんは魔女」の魔女は、魔女で幼稚園の先生でもあるのです。

なんだかそれだけでも、わくわくします。

意地悪な子どもたちを羊に変えたり。(当然仕返しをされますが・・)



魔女や、妖精や、ユニコーンがごく自然に生活の中に溶け込んで、

当たり前のように、お話がすすみます。

その世界に、どっぷりつかると、子どもたちの視線になって楽しめるお話です。


続刊
「ねむれなければ木にのぼれ」紹介は、こちら→
 「ぞうになった赤ちゃん」紹介はこちら→

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「がっこう」バーニンガム作
 
 
【2011/04/24 21:19】
 
 
新学期。不安に思っている子どもたちに。
がっこう (バーニンガムのちいさいえほん 3)がっこう (バーニンガムのちいさいえほん 3)
ジョン・バーニンガム 谷川俊太郎

冨山房 1976-06-01
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「がっこう」
ジョン・バーニンガム作 谷川俊太郎訳 冨山房

がっこうへいくと・・という言葉から始まり、

淡々と、がっこうの日常を描いています。

そこには、楽しいとかいやだとかいう感情説明はありません。

でも、そこには、がっこうで、こんなことやるよね~という共感できるものがあり、

そして、最後に

それから うちへ かえるの

という言葉で終わります。

無理に、がっこうは楽しいよとか、勉強はいいよとか。

押し付けるのではなく、そのまま、ありのままの姿をみせて、

見ている子どもたちに想像する余地があります。

新学期、何かと不安を感じながら、学校に行っている子どもたちも多いと思います。

高校生のわが子もそうです。

でも、この絵本を見ていると、そんなに深く考えなくても、いいのかなって、気になります。

このバーニンガムのちいさいえほんは、8冊のシリーズになっています。

どれも、子どもの日常のほんの一片を切り取り、共感できる内容になっています。

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「黒ねこミケシュのぼうけん」
 
 
【2011/04/02 13:23】
 
 
おしゃべりをするねこの、お話です。
黒ねこミケシュのぼうけん
黒ねこミケシュのぼうけんヨゼフ・ラダ 小野田 澄子

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ヨゼフ・ラダの作品で、「きつねものがたり」という

きつねが人間の言葉をしゃべって、活躍するお話がありますが、

こちらも、人間の言葉を覚えて、様々な事件が起きるお話です。

前半は、同じように言葉を覚えたヤギのボベッシュとブタのパシーク

そして、人間の子どもペピークと楽しく色々なことをする内容になっていますが、

後半は、表紙の絵にあるように、ミケシュが家出をするのです。

そこから、楽しいお話も一変、厳しい世界に苦労する姿が描かれています。

どんなにしゃべれても、びっくりされるばかりで、

肝心の食べ物を分けてもらえないのです。

とうとう、しゃべれないネコのふりまでするのですから。

さて、どうやって切り抜けることができるでしょうか。



とても、明るく楽しい内容に、震災があったあと、

現実とのあまりのギャップに、本を閉じることがしばしばありました。

しかし、後半の家出のあたりから、本の中にも現実と向き合うミケシュの様子に、

だんだん入っていけるようになり、読み終えることができました。



心が平和でないと、楽しい本も楽しめないのだと知りました。

被災地の子どもたちには、本を読んでいる間だけでも、

平和な気持ちになれたらいいのだけれど・・。


被災地に、絵本・児童書を送る取り組みが行われていましたが、
受付が終了したようです。

今は、本棚支援、保育士支援についてのお問い合わせのみ受け付けているようです。

被災地のこどもたちのために


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