「海べのあさ」 | ||||
【2007/09/28 13:53】 | ||||
初めて、歯が抜けたときって、どんな気分だったかな・・ とっても不思議な感覚だったはずだけど、 何度も繰り返していると、忘れてしまった。 そんな新鮮な感覚を思い出させる絵本です。 ![]() 「海べのあさ」 マックロスキー作・絵 石井桃子 訳 「サリーのこけももつみ」のサリーがお姉さんになって再び登場です。 ある朝、歯が一本抜けかかっていることに気がつきます。 これは一大事、だって今日は楽しみにしていたお出かけの日なのに、 病気だったらどうしよう。(もちろん、そんなことは、ないですが) とにかくサリーにとっては、トップニュース。 会う人会う人に、「私の歯抜けかかってるのー」と声をかけます。 と言っても、相手は動物ですが。 ところが、お父さんに報告をしている最中に、 抜けかかっている歯を、海岸の砂利に落としてしまいます。 さあ、大変。だってまだお願いをしていないだから! 日本では、歯に願掛けをすることになじみがありませんが、 自分の歯に、お願いをするとその願いがかなうそうです。 もちろん、人に言っては、だめだそうで、すてきな習慣ですね。 なにげない、日常をたんたんとつづっているのですが、 サリーと、おかあさんやお父さん、お店の人との会話、関係がとてもいいのです。 石井桃子さんの訳も、とてもいいです。 こちらは、原書の表紙です。日本とちがいますね。
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「ジョン・ギルピンのゆかいな話」 | ||||||
【2007/09/20 13:31】 | ||||||
6年生の読み聞かせで読んだのはこの本です。 優秀な絵本に与えられる賞の名前となった、コールデコットの作品です。 ジョン・ギルピンは結婚記念日に、 たまには外で食事をしようと計画をします。 いとこもよんで奥さん方は、馬車に乗り、 ジョン・ギルピンは、友人に借りた馬に乗って、 別々に出掛けたのですが、 友人の馬は、何を思ったのか、友人の家へ向かって一直線。 ギルピンの言うことなど一向にきかず、 だんだんに、速度を早めて、どんどん走り続けます。 さて、ジョン・ギルピンは、無事奥さんのところに着くのでしょうか。 この時代、カツラをつけるのが一般的だったようで(バッハのようなカツラです)、 ジョン・ギルピンもカツラをつけ帽子までかぶって、 馬に颯爽とまたがるのですが、 早足になったとたん、かつらも帽子もあっと言う間に飛んでいってしまいます。 丁寧に描かれた絵は、まじめで、滑稽なところをしっかりと描いています。 その時代の様子がよくわかり面白いです。 大切に残していきたい絵本ですね・・・ただ今品切れのようです。 |
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