親子のやり取りがとてもやさしい
こんなふうに親に言われたら、子どももほっとするでしょう。
親亀が、小亀に「穴をほってごらん」と声をかけます。
「穴をほるから、見ててね」と小亀が答えます。
そんな砂地は、ぱかぽか いい気持ち。
きつねの親子も「走ってごらん」「走るから見ててね」
こまどり、りす、みつばち、ビーバーと続きます。
どの親子も、
ほほえましい、会話をかわします。
親は、そのままの子どもを大切にし、
子どもは、見ていてくれる親の存在に安心感を得ています。そして、それぞれのいる場所は、とても気持ちのいい場所。
とても暖かい気持ちになる絵本です。
見ている子どもたちも、
繰り返しの言葉、
そのままの自分を認めてくれる言葉に、
とても安心することでしょう。
最後のページに言葉は、ありませんが、
夜、ふくろうに襲われ逃げ惑う動物たち。
そこに自然の厳しさ、現実が描かれています。
作者は、このページも必要と思って書いているのです。
気持ちのよかった昼があるからこそ、厳しい夜も越せるということでしょうか。
原書に楽譜がついていましたが、日本語訳には、ついていません。
文章を短くできない部分があるのでしかたないのですが、
リズムにのせて読んでいただいたら、
すばらしかった、親子のやさしさがより強く感じました。