家庭文庫をやっています。ぶんこにある絵本・児童書の紹介ブログです。
 
 
 
 
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卵の実験
 
 
【2018/03/01 11:06】
 
 
立春の日に卵が立つという、話が全世界に広まった。

このことを試してみて、うわさはうそだった、卵はいつでも立つ。
ということを実験してみたのが、「雪は天からの手紙」という言葉を残した 中谷宇吉郎さん。
1947年に執筆したもので、この当時、世界で真剣に、立春の日に卵を立てている姿は、おかしなものです。
子ども向けの科学の本「卵の実験」にも、卵を立てる方法が出てきます。
こちらはあっさりと、卵の頭がゆれない部分を探して、支えている手を離すと立ちます、とあります。
実際やってみると、確かに立ちました。立った瞬間、差さえなしに立つ卵に感動しました。
卵の形も縦長なものは立てにくかったり、表面がつるつるしていたりすると難しくなります。
それは、さておき、「卵の実験」は、卵を題材に子どももできる、さまざまな実験方法が載っています。
これらの方法は、大人になっても変わらないものだなーと思わせるのが、
「中谷宇吉郎 雪を作る話」です。こちらも、雪の結晶をひたすら写真に撮ったり、線香花火を観察したり・・・
と、実験とは、粘り強く観察し続けることなんだなと思いました。
こういうことを続けていくと、ノーベル賞を受賞するほどの成果に繋がるのでしょうね。
そうなると、子ども向けの科学の本が重要になってくるのですが・・・
この「卵の実験」は、絶版です。うーん。
「中谷宇吉郎・・・」の立春の卵のお話、最後はこう締めくくっています。
『卵は立たないと思うくらいの盲点は、大したことはない。(中略)人間の歴史が、そういう
些細な盲点のために著しく左右されることもありそうである。』

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テーマ:児童書 - ジャンル:本・雑誌

 
 
 
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「ジャングル・ブック」
 
 
【2015/11/30 20:49】
 
 
ジャングル・ブック (岩波少年文庫)ジャングル・ブック (岩波少年文庫)
ラドヤード・キプリング 五十嵐 大介

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以前、角川文庫版で西川孝次:訳を読んだことはあったのですが、

新訳が出たので、何年かぶりかに読みました。

おもしろい、そしてかっこいい。

きびきびとして、無駄のない文章。

オオカミに育てられた少年、モウグリの眼を通して、ジャングルの様子、
人間たちの様子(こちらはひどくばかげて見える)を見ます。

ヒグマのバルーから教わるたくさんの掟に、モウグリは飽き飽きしますが、
実際、猿に襲われ連れ去られたとき、この掟が大変役に立ちます。

そうやって、モウグリは、経験し、頼もしいぐらいに成長していきます。

大きくなって、自分をジャングルに追いやった因縁の虎シア・カーンとの
戦いに向かうのです。


ジャングルは、厳しい世界です、死と隣りあわせなので、
文章からも、その厳しさが伝わってきます。


掟がないのは、猿だけです。無秩序で、リーダーもなく、
ジャングルの嫌われものです。
ジャングルの動物も関わらないようにしています。
でも、猿は、注目してほしいのです、いつもその機会を狙っています。

そんな様子は、人間界にもある。

そして、物語の中で、猿よりも、ひどいのは人間でした。
本当に、同じ人間ながら、そういう行動をとってしまうのは仕方ないにしろ、
情けないです。

今回は、ジャングル・ブックの中でもモウグリが出てきたお話だけを集めたようですが、

話の時系列がバラバラなのが少し気になりました。

他のお話が入っていたら、気にならなかったのではないかなと、思いました。

他のお話もいいので、ぜひ、2冊目を出してほしいです。

テーマ:中学生にオススメ - ジャンル:本・雑誌

 
 
 
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「鉄道きょうだい」
 
 
【2015/08/04 22:02】
 
 
鉄道と仲良しな兄弟のお話
鉄道きょうだい鉄道きょうだい
イーディス ネズビット E. Nesbit

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作家のネズビットは、「砂の妖精」など魔法を題材にしたファンタジーが

多いのですが、この作品は、魔法は一切でてきません。

でも、出来事が魔法のようかな~。


物語は、突然お父さんがいなくなったところから始まります。

都会に住めなくなったので、お母さんと兄弟たちは、いなかに引っ越します。

慣れない場所で、唯一お父さんと繋がりを感じるのが鉄道でした。

そして、その鉄道をめぐって起こる様々な出来事を、兄弟が解決していくお話です。


読み終わって、暖かい気持ちになる作品です。



追記:文庫で、よく本を読んでいる女の子が、この本が好きと言ってました。
    あらためて、子どもの時に読んで欲しい本だなと感じました。


こちらも、おすすめです。

魔法が出てきますが、主人公の健気さに、心打たれます。
ディッキーの幸運ディッキーの幸運
E・ネズビット 井辻 朱美

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魔法の王道、砂の妖精と言っても、美しい妖精ではありません、残念ながら。
砂の妖精 (福音館文庫 古典童話)砂の妖精 (福音館文庫 古典童話)
イーディス ネズビット H R ミラー

福音館書店 2002-06-20
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わくわくする冒険の物語です。
火の鳥と魔法のじゅうたん (岩波少年文庫 (2096))火の鳥と魔法のじゅうたん (岩波少年文庫 (2096))
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2013.1.15 初

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「リフカの旅」
 
 
【2015/07/11 16:31】
 
 
リフカの旅リフカの旅
カレン・ヘス 伊藤 比呂美

理論社 2015-02-28
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主人公は、12歳、ユダヤ人の女の子リフカ。

作者の大叔母から聞いた話を元に書いた物語ということで、
創作だけではない、事実からくる迫力があります。

ロシア(ウクライナ)脱出するため、アメリカに移民することを決意したリフカの家族。

列車に乗ることから大変な思いをしながら、ポーランドへ。

やっと着いても、リフカだけは、問題があり家族と一緒に行けなくなります。


そこから、家族と離れ離れになったリフカのつらい日々が始まります。

でも、リフカは大変努力します、その時できる精一杯のことをやります。

その中でも、言葉の問題を、元からもっていた才能なのか、12歳という柔軟な頭のおかげか、
生活するのに、不自由しない語学を身につけます。

ポーランド、ベルギー、アメリカとそれぞれの言葉を習得します。

やっとの思いでアメリカに着いたものの、島で足止めにあいます。

そこにあったのは、「自由の女神」の像です。

自由と民主主義の象徴であるこの像を、移民たちはどういう思いで見つめていたのか、
大切な意味のある像だと初めて知りました。


実話であり、大叔母さんは、アメリカに住んでいるのだから、ちゃんとたどり着いたんだとわかっていても、
過酷な状況、度重なる不運に、本当に着けるのか読みながら、不安になります。

そんなリフカを支えていたのは、家族に会いたいという思い、プーシキンの詩の本、
そして、いとこへの手紙です。

原書の題名は、「リフカからの手紙」で、この手紙を書くことで、自分の置かれた状況を、
冷静に判断し、言葉を発することで内側に溜め込まず、読み返して、勇気をもらっていたのだと思います。

時代で、状況は変わりますが、同じ12歳の子たちがこれを読んでどう思うのか、

ぜひ、同世代の時に、読んでみて欲しい本です。


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「さすらいの孤児ラスムス」
 
 
【2015/05/28 14:42】
 
 
さすらいの孤児ラスムス (リンドグレーン作品集 (11))さすらいの孤児ラスムス (リンドグレーン作品集 (11))
リンドグレーン エーリック・パルムクヴィスト

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ここしばらく、リンドグレーンの作品を続けて読んでいます。

孤児院にいたラスムスなかなか自分を引き取ってくれる人がいなくて、やきもき。

そんなある日、あることから、孤児院を飛び出します。

行く当てもなくさまよっているところで、風来坊のオスカルに出会います。

風来坊生活は、自由で気ままで、今までに経験したことのない喜びを覚えます。

そんな中、事件を目撃し、巻き込まれていき、話は急展開となり、

最後は、とっても幸せになるお話です。



リンドグレーンは、ピッピなどの破天荒なお話や、「やかまし村」など楽しいお話もありますが、

小作品集などでは、不幸な子どもたちを幸せにするお話も多いです。

それらには、色々な状況化の子どもたちへの幸せになってほしいという作者の思いが溢れています。

そういうお話を読むと、この作品はそういった小作品の集大成のような気がします。


子どもたちがこの作品を読んで、悪い大人もたくさんいますが、オスカルのようないい大人もいます、

いつでも、希望を忘れないで、前に進んでいける勇気をもらえたらいいな。

さすらいの孤児ラスムス (岩波少年文庫)さすらいの孤児ラスムス (岩波少年文庫)
アストリッド リンドグレーン エーリック・パルムクヴィスト

岩波書店 2003-02-18
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また、このお話を読んでいて、最近読んだ本とよく似ているなと思いました。

ディッキーの幸運ディッキーの幸運
E・ネズビット 井辻 朱美

東京創元社 2014-09-29
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似てるといっても、登場人物の設定のことで(孤児と風来坊)

ストーリーは、過去と現在を行き来するファンタジーが入るので、随分違う内容です。
(ファンタジーは、作者ネズビットのお得意です)

そして、さらに違うのが、主人公の願い、風来坊を幸せにすることなのです。

主人公の人を思う優しい気持ちに共感できます。

こちらも、おすすめです。


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