アンガスのいる本棚

絵本の勉強会や、読み聞かせの経験からおすすめの絵本や児童書たちです。

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「イルカの家」

まるでその時代を、目の前に見せてくれるような文章。
さすが、サトクリフです。
イルカの家イルカの家
ローズマリー サトクリフ Rosemary Sutcliff 乾 侑美子

評論社 2005-01
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時代は、16世紀のイギリス。
もうすぐ、大航海時代を迎えようとしているころ、
その船にあこがれる少女と青年。

少女は、両親を亡くし、預けられた祖母もなくなり、
おじのところに預けられることになります。
大好きな場所から、離れることは、9歳の子にとって酷なことです。

でも、おじさん一家はとても親切でやさしいのです。
それでも、なかなかなじめずにいると、
共通の思いをもっている青年と心通わせるようになります。

一人ひとりの人間像が丁寧に、暖かく描かれていて、
読んでいると、暖かい気持ちになります。

また、子どもたちそれぞれの年齢にあった言葉や態度が、
細かく描かれています。

主人公が9歳という、守られている存在から
世界の厳しさを知る年齢というのも、偶然でしょうか。

この時代の時代背景、風習などが、興味深いです。
当時は、床に葦をひいて、香草市場から買ってきた香草を床にばら撒いたり、
シーツといっしょにラベンダーを入れて、匂いをつけたり。
まるで、今のアロマテラピーのようです。
トイレの整備が行き届いていない時代なので、匂いがひどかったのでしょうか。

サトクリフのほかの作品は、過酷な状況下での子どもの話が多いので、
これは、かなりめずらしいです。

| 高学年向け児童書 | 20:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「小人たちの新しい家」


小人たちシリーズの最終巻です。
新しい家は、協力者もいて、
住み心地のいい家になりました。

ところが、小人たちのことを、あきらめきれない夫婦に
追い詰められそうになり・・。

いつまでも人間たちに”見られる”ことに
恐怖を感じながら過ごす小人たち。
そんな中でどんな工夫をして暮らしを快適にしていくか。

挿絵は、今までと変わりあっさりとした雰囲気。
以前は、生活に疲れた主婦と職人肌の夫の図が
よく伝わってきたのですが・・。
翻訳のほうもわかりやすく、すらすら読めますが、
以前の方言のようなナマリを真似てますが、
真似という感じがして、
終わりごろにはその言い回しもなくなってます。

内容に関しては申し分なく、
とても21年後に書かれたと思えない、
自然な感じでした。
父親も生き生きと働いてますし、
すっかりレディになった娘も外に借りに行くことを
許されて、自由を感じています。

小人たちは、幸せになれるのか、気になって
ついつい、一気に読んでしまいました。

| 高学年向け児童書 | 10:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「空を飛ぶ小人たち」

空をとぶ小人たち空をとぶ小人たち
メアリー ノートン Mary Norton 林 容吉

岩波書店 2006-07
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小人シリーズ第4作目。
見世物にするために、
誘拐されてしまった小人たち。
どうやって脱出するか。
表紙の絵からわかるように、脱出道具は、気球です。
でも、何もない屋根裏部屋でどうやって作るか。
どきどきの展開です。

これは大変と、先が気になって
どんどん読んでしまいました。
このシリーズは、これで終わりだったのだけれど、
4作目から21年後に
「小人たちの新しい家」を出したんです。
翻訳家も挿絵画家も変わってしまって、
どんな感じになるのか、
期待と不安です。

| 高学年向け児童書 | 10:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「野に出た小人たち」

野に出た小人たち野に出た小人たち
メアリー ノートン Mary Norton 林 容吉

岩波書店 2004-04
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前作「床下の小人たち」の続きです。

床下から追い出された小人たちが、
様々な苦労して、野で暮らすお話。
最後には、助け出され人間の家にたどり着くのですが、
まだそこは、安住の地では、ないのです・・。

小人たちが住んだのは、まさに野、
人間たちの目にさらされることが少ないとはいえ、
何もない野原、住む家もなく、途方にくれる小人たち。

表紙の絵にある人間の靴を住処にすることを思いつき、
なんとか工夫して、生活をする姿は頼もしいです。

| 高学年向け児童書 | 10:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「床下の小人たち」

床下の小人たち床下の小人たち
メアリー ノートン Mary Norton 林 容吉

岩波書店 2000-09
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小人といっても、妖精のようなふわふわしたものでなく、
人間がそのまま小さくなって、
人間の家に、間借りしているという、
ファンタジーのようでいて、リアリティのあるお話です。

間借りしているといっても、当然家人に断りもなく住んでいるので、
いつも人間たちに見つからないように、細心の注意を心がけています。
さらに、必要なものは、人間たちから借りているという生活です。

借りるのは、人間にとってはちょっとしたものばかりで、
なくなったことさえ気がつかないものばかりです。
借りに行くのは、お父さんの仕事です。
そんなお父さんの仕事にあこがれる娘。
やっと許しが出て、借りに出掛けますが、
人間の男の子に、見られて・・

時々、あれは、どこへ行ったかな?
と探すことがありますが、もしかしたら、小人がいるのかな、なんて。

| 高学年向け児童書 | 21:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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