家庭文庫をやっています。ぶんこにある絵本・児童書の紹介ブログです。
 
 
 
 
11月の絵本会で紹介した本
 
 
【2013/12/14 08:23】
 
 
11月は、秋を感じる絵本を集めてみました。

「りんごのき」
りんごのき (世界傑作絵本シリーズ―チェコの絵本)りんごのき (世界傑作絵本シリーズ―チェコの絵本)
エドアルド・ペチシカ ヘレナ・ズマトリーコバー

福音館書店 1972-03-10
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りんごの収穫期、秋を感じるとともに、1年も感じる絵本です。

幼い子は、マルチンになって、りんごの木をみることでしょう。

「おばけりんご」
おばけリンゴ (世界傑作絵本シリーズ―ドイツの絵本)おばけリンゴ (世界傑作絵本シリーズ―ドイツの絵本)
ヤーノシュ

福音館書店 1969-03-31
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同じりんごでも、こちらは雰囲気が全然違います。

題名にあるように、大切にしていたりんごが大きくなりすぎて・・

ささっと、描いたようならくがきのような絵が味わいがあり、ユーモアがあり、
物語にとてもあっています。

「リベックじいさんとなしの木」
リベックじいさんのなしの木リベックじいさんのなしの木
テオドール フォンターネ ナニー ホグロギアン

岩波書店 2006-05-19
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物語は、いつも梨をくれていた優しいリベックじいさんが、亡くなることから始まります。

ところが、息子はとってもけちで、梨を誰にもとられないようにします。

リベックじいさんの優しさが伝わる本です。

「ジルベルトとかぜ」
ジルベルトとかぜジルベルトとかぜ
マリー・ホール・エッツ たなべいすず

冨山房 1975-08-05
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絵本会の日が、とても風の強い日だったので、
風を感じながら、読みました。

強い風でだけでなく、弱い風など色々な風がでてきて、ジルベルトと楽しみます。

見えない「風」という存在を感じることができる絵本です。


「木はいいなあ」
木はいいなあ木はいいなあ
ジャニス=メイ=ユードリイ マーク=シーモント

偕成社 1976-04
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こちらは、「木」を感じる絵本です。

木が、人間にどのように役に立っているのかとか、

気が付いたら、そばにいて寄り添ってくれている存在。

そんなことが感じられる絵本です。

「りすのパナシ」
りすのパナシりすのパナシ
リダ フォシェ フェードル ロジャンコフスキー

童話館出版 2003-04
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秋は、動物たちが忙しく冬食べるために、収穫をする季節。

「カストールおじさんの動物物語」シリーズの一冊です。

シリーズのどの絵本も、動物の生態や、周りの様子など、科学絵本になるだろうところを、

しっかりと物語仕立てになっていて、丁寧に描かれた絵とともに、素晴らしいです。

過去に、出版された絵本と見比べたりしました。

「ドリトル先生アフリカゆき」

ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021))ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021))
ヒュー・ロフティング 井伏 鱒二

岩波書店 2000-06-16
売り上げランキング : 31313

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ドリトル先生が、どうやって動物の話がわかるようになったかご存じですか。

先生は、腕はいいのですが、動物好きが災いして、どんどん患者さんがいなくなります。

そんな困った先生を助けてくれたのが、動物たちでした。

なんとなく知ってるけど、ちゃんと読んでみると面白く、シリーズを読みたくなる本です。

最近、子どもうけするように描かれた表紙絵の本をみました。

あまりにも、ドリトル先生のイメージと違うので、驚愕でした。

この岩波少年文庫の本は、原作者が描いた絵が載っていて、作者の気持ちが反映されてます。

ちょっとくせがある絵ですが、慣れてくると愛着がわいて、これじゃなくちゃと感じます。

アフリカゆきは、楽しくて、低学年の子から、楽しめる内容です。

「その歌声は、天にあふれる」
その歌声は天にあふれるその歌声は天にあふれる
ジャミラ ガヴィン Jamila Gavin

徳間書店 2005-12
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イギリスに、捨てられる子がたくさんいた時代。

コーラム人と呼ばれる人たちがいて、この子たちを助けるのですが、

逆に、このことを利用して、金儲けをしようとする輩もいた時代。

そのことを聞いた作者が、触発されて書いた物語です。

過酷なことばかりですが、最後は救われると信じて、読みました。

こわい本を読む子がいますが、本当にこわいのはこういうことだと思います。

子どもたちに読んでほしい本です。

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「ひよこと あひるのこ」
 
 
【2012/04/14 16:11】
 
 
違いに気がつくって大切なことですね。
ひよことあひるのこ (えほんライブラリー)ひよことあひるのこ (えほんライブラリー)
ミラ・ギンズバーグ ホセ・アルエーゴ

アリス館 1983-04
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この絵本は、表紙を開いた最初の題字ページから始まります。

それは、にわとりとあひるのお母さんが、並んで座っています。

次のページでは、蝶に誘われて、2羽はふらふらと歩き始めます。

そして、そこには2個の卵が残されています。

卵を温めていたのですね。でも、それをほっぽいて行っちゃうなんて、

春の陽気のせいでしょうか。


卵たちは、あと少しで孵(かえ)るところだったから、良かったですが・・。


さて、最初に生まれたのは、あひるの子です。

「ぼく、でたぞ!」と、元気の言い声。

続いて、ひよこも出てきて

「ぼくも」

ここから、2羽不思議な関係が始まります。


なんでも、率先してやるあひるの子に対して、

「ぼくも」といって、あひるの子の真似をするひよこ。


最初は、うまくあひるの真似ができていたのですが、

あひるの子が、「およいで みよう」というところでは、

とうとう、真似ができずに、池に沈んでしまいます。

そのページには、言葉はなく

ただ青い水の色が2ページに広がっていて、

絶望的に沈んでいくひよこと、勇敢に助けに行くあひるの子の絵。

息をのむシーンですが、惹かれてしまいます。


無事助けられ、ずぶぬれになったひよこを尻目に、

もう一度泳ぎに行くあひるの子。


それに対して、ひよこは、

「ぼく やーめた」




で、おしまいです。



すっきりします。


短いお話ですが、とてもメッセージがあり、深いです。

子どもたちにも、伝わりやすいと思います。





何かを続けるということは、とても大切なことではありますが、

違うとか、本当に自分がしたいことだろうかと迷ったりするときは、

ひよこのように、「やーめた」で、いいんじゃないでしょうか。


それが、楽しいこと、自分がやりたいこと、
人の役に立ちやりがいのあることなら、

ちょっとの困難でも、続けるべきですが、

本当に自分がやりたいことかなとか、

世間体や、利己主義とかでやってないかなとか、

どうして、続けたいのか(続けたくないのか)

自分自身の心に聞いてみると、わかります。


幼稚園という包まれた世界から、

世界の荒波に、一歩踏み出した新一年生。

今までの友達関係が、違ってくると思います。

本当の心の友を見つけて欲しいですね。

あ、小学生に限らず、すべての1年生もかな。


うーん、やっぱり、すべての人に関わる問題かあ。

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「はじめてのゆき」
 
 
【2012/01/28 09:25】
 
 
初めて雪に出会った子は、こんな気持ちなのでしょうか。

はじめてのゆき(こどものとも絵本)はじめてのゆき(こどものとも絵本)
なかがわ りえこ なかがわ そうや

福音館書店 1996-01-20
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虎の子とらたが、初めて「雪」を体験するお話です。

雪の冷たさに、驚いて、長ぐつを履いたり、

セーターを着たりと、その必要性を身をもって体験します。

そのひとつひとつを丁寧に物語っています。


絵は、さらっと描かれていますが、わかりやすく、

なによりも、紙の白をそのまま雪として、表していること、

晴れてきた様子を、一ページすべて水色で表すなど、

とても、斬新です。



とらたが、雪に座ろうとして、すっぽりはまった様子など、

顔と、手と長ぐつだけが描かれている絵は、愛らしくて、愉快です。


作者は、「ぐりとぐら」の中川季枝子さん、

絵は、ご主人の中川宗弥さんです。

また、宗弥さんの絵で好きなのは、「チム・ラビットのぼうけん」です。

チム・ラビットのぼうけん (チムとサムの本)チム・ラビットのぼうけん (チムとサムの本)
アリソン・アトリー 中川 宗弥

童心社 1967-03-30
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チム・ラビットのおともだち (チムとサムの本)チム・ラビットのおともだち (チムとサムの本)
アリソン・アトリー 中川 宗弥

童心社 1967-07-01
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アリソン・アトリーの作品で、絵とマッチしていいお話です。

とらたシリーズは、ほかにもありますが、品切れが多くて残念です。

とらたとおおゆき (幼児絵本シリーズ)とらたとおおゆき (幼児絵本シリーズ)
中川 李枝子 中川 宗弥

福音館書店 1993-02-10
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とらたとまるた (福音館の幼児絵本)とらたとまるた (福音館の幼児絵本)
なかがわ りえこ なかがわ そうや

福音館書店 1982-09-30
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ブルーノ・ムナーリの絵本
 
 
【2012/01/15 15:17】
 
 
ムナーリさんの素敵な絵本が
  シリーズで発売されました~。
どうぶつうります (ブルーノ・ムナーリの1945シリーズ)どうぶつうります (ブルーノ・ムナーリの1945シリーズ)
ブルーノ ムナーリ Bruno Munari

フレーベル館 2011-09
売り上げランキング : 98389

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物語は、色々などうぶつを売ろうとするのですが、

色々な理由で断わられるのです。

動物が変わるたびに、ページのサイズが小さくなります。

そして、さいごに欲しがったどうぶつは・・・。

たんじょうびのおくりもの (ブルーノ・ムナーリの1945シリーズ)たんじょうびのおくりもの (ブルーノ・ムナーリの1945シリーズ)
ブルーノ ムナーリ Bruno Munari

フレーベル館 2011-09
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もう一冊は、「たんじょうぶのおくりもの」

息子の誕生日に会いに行ったトラック運転手さん。

うちまで10キロというところで、トラックが故障。

そこで、車を取り出し、走ります。

ところが、こちらも故障して・・・。

お父さんは、むすこにあえるのでしょうか。

プレゼントは、わあというくらいすてきです。


作者が息子さんのために作ったという絵本。

その思いも伝わるすてきな絵本です。

デザイナーらしいすきっりとした構図と色で、

ゆかいな絵本になっています。

今後シリーズで何冊か出版されるそうです。

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「ジルベルトとかぜ」
 
 
【2011/09/14 23:02】
 
 
風を、こんなにやさしく、ていねいに、
   表現している絵本は、なかなかありません。
ジルベルトとかぜジルベルトとかぜ
マリー・ホール・エッツ たなべいすず

冨山房 1975-08-05
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主役は、ジルベルトという少年と、”かぜ”です。

家の中にいるジルベルトに、風が、外へ誘います。

ジルベルトは、いそいそと風船を持って外へ出ます。

風は、最初おとなしく吹いていたのに、

  ちょっと意地悪して、風船をさっと木の上まで舞い上げてしまいます。

そこで、ジルベルトは、「かぜくん、おねがいだから かえしてよ」

  でも、風は、笑ってささやくだけです。「おーーい」て。


その後も、ジルベルトと風の様子をやさしい言葉で、伝えます。


洗濯物と遊ぶ 風。   

傘をとろうとする 風。

風が、木戸をぎしぎしと揺らすのを見て、

   ジルベルトが木戸に乗ると、風はゆするのをやめてしまいます。

      「ねえ、ゆすってよ」とお願いしても、重すぎるのですね。

風は、さまざまなところにでてきます。

そして、ときには、荒々しくなります。

でも、風もときどき疲れます。「どこにいるの?」ときくと、

「しゅうー」といって、枯れ葉を一枚舞い上がらせて、場所を知らせてくれます。


小さいころから、このようなやさしい語り口調を聞いていると、

きっとやさしい気持ちをもてるようになるでしょう。


そして、”かぜ”という目には見えない存在に気づくことができるはず。


どこにでも、目には見えなくてもいる存在、風や太陽。

   それは、子どもを暖かく見守る親という存在と同じ

       一人ではない、守られているという安心感。

   子どもに感じて欲しい感覚です。



この絵本のページ下地となっている色は、独特の色をしています。

その色は、カーキーを薄くした色で、
    多分「黄橡(きつるばみ)」という色です。

どんぐりを煎じて染めた色だそうです。灰色がかった黄赤色です。

その色は、白をめだたたせる色で、ジルベルトの褐色の肌にもあいます。

表紙だけは、黄色の地色です。

2009.4.2 掲載分に、追記しました。

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